今回はマイナーところに行ってみたいなと、候補地を探してみました。姪浜にも実はたくさんの探索スポットがあるのですが、そん中でも特にマイナーそうなスポットに目をつけて、いざ出発!姪浜商店街から脇道に入り、トコトコと路地を抜けていくと、探していた黒田藩儒学者「亀井南冥生誕之地」がありましたっ! |
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ところが1798年、近くから出た火が燃え盛り、甘棠館も亀井南冥先生の屋敷も類焼してしまいました。当時、幕府より学問統制を目指した「寛政異学の禁」の政策が出され、朱子学が本流となったこともあって、甘棠館は残念ながら再建されませんでした。 ちなみにこの「甘棠館」の由来は、中国最古の詩集「詩経」の『蔽ふつ甘棠勿剪勿伐』(蔽ふつたる甘棠は剪る勿れ伐る勿れ・へいふつたるかんとうはきるなかれきるなかれ)により、甘棠とは「やま梨の木」のことで、この木を福岡藩7代藩主・黒田治之(はるゆき)から頂戴したことや、善政を称える意味もあったようです。 |
その後、息子を中心とした私塾「亀井塾」が再開され、そこで指導にあたることとなりました。その際もその高名から、九州にとどまらず日本全国から弟子が訪れ、多くの優れた人材が育ったそうです。ところが1814年、自宅の失火により死去することとなります。伝えられるところでは猛火の中で端座して焚死したということです。なお亀井南冥先生のお墓は、浄満寺(福岡市中央区地行)に現在もあります。 |
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ということで、案内板だけのマイナーなスポットでしたが、亀井南冥先生について調べることでなんとか3回目を終了です。このスポットを探しに、姪浜をウロウロとされても面白いかもです! |