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【ブラハマ】#009.旦過だるま堂[だるま?]

burahama

 

久しぶりにブラハマすることができ・・・てません! 反省。。。今回は以前ブラハマした際にチェックしておいた「旦過だるま堂」をご紹介します。行きたいトコロは沢山あるんだけどなぁ。

今回のブラハマは、姪浜にある「旦過だるま堂」。

この「旦過だるま堂」は興徳寺の”旦過寮”のあった場所で、そのためこの辺りの旧町名は旦過町となっています。

”旦過寮”とは、道を求めて諸国を旅する修行僧が夕刻に来て宿泊し、旦(太陽が地平線に現れる時で、夜明け、早朝を指す)には過ぎ去るという一夜の仮の宿を意味するもので、大きな禅寺には今でもあります。

ちなみに旦過寮詰という修行があり、この旦過寮で約一週間、ただ黙々と壁に向かって坐禅を続けるそうです。そうして、これからの修行生活をも耐え抜くだけの精神力を身につけるということです。

IMG_6331ここ姪浜の「旦過だるま堂」は、その名の通り中国の禅僧の開祖である“だるま(達磨大師)”が祀ってあり、江戸時代の元禄年間(1688~1704年)に作られた大きな銅つくりの厨子(仏像・舎利・経典などを収める仏具)や、室町時代に作られた五重石塔があります。

写真がこの五重石塔。繁層式五重石塔といわれる形式で、姪浜石(砂岩)で作られているため、風化が進んでいます。

IMG_6332IMG_6334こちらが、「旦過だるま堂」。

IMG_6335正面右手に見えるのが本尊の達磨大師です。

達磨大師は、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧で、菩提達磨、達磨、達磨祖師ともいいます。「ダルマ」というのは、サンスクリット語で「法」を表す言葉。「達摩」との表記もありますが、いわゆる中国禅の典籍には「達磨」、古い写本は「達摩」と表記されています。画像では眼光鋭く髭を生やし耳輪を付けた姿で描かれているものが多いのですが、この本尊もそのようになっていました。

IMG_6336正面左手に見えるのが、市指定文化財である銅造塔婆型厨子(どうぞうとうばがたずし)で、元禄15年(1702)に姪浜の石橋紹善が五穀豊穣と家内繁栄を祈って、芦屋鋳物師の流れをくむ博多の大田喜兵衛兼達に造らせ、姪浜の産神・住吉神社に奉納されたものです。

扉は開いており、中におさめられた仏像が見えました。仏像は木造の観音座像で、明治の神仏分離によって、現在地に移されたものと考えられています。高さ119cmのこの厨子は、大田氏の優れた鋳造技術を示すとともに、近世博多鋳物師の数少ない現存作品の一つとしてきわめて重要な文化財ということです。